11月は厚生労働省が定める「児童虐待防止推進月間」です。各地でさまざまなイベントなどが展開されます。
この機会に、子ども虐待防止のために知るべきこと、できることについて、改めて考えてみませんか。
子ども虐待の現状
児童相談所が把握した子ども虐待の件数は、平成30年度に16万件近くにのぼりました。前年度から20%増えて、過去最多を更新しました。
文部科学省は、虐待対応を手引きを作成して、2019年5月に公開しました。虐待リスクを早期発見するためのチェックシートがついていて、学校関係者でなくても目を通してみる価値がありそうです。
虐待かも?と思ったら「189」
電話番号「189」(いち・はや・く)に電話すれば、地域を担当する児童相談所につないでくれます。
「189」は、厚生労働省による全国児童相談所共通ダイヤルで、匿名で電話することもできます。
2019年12月からは通話料が無料になるということです[1]。
児童相談所全国共通ダイヤル
また、東京都など一部の自治体は、虐待防止のために LINE アカウントを開設し、親や子どもからの相談を受け付けています。
体罰の禁止
保護者が「しつけ」を理由に虐待することを防ぐため、法律が改正され、2020年4月から保護者による体罰が禁止されることになっています。
オレンジリボン運動
子ども虐待防止の「オレンジリボン運動」はご存知でしょうか?
日本ではオレンジリボンのマークが子ども虐待防止を呼びかける市民活動のシンボルとして使われています。
11月は全国各地で児童虐待防止やオレンジリボンに関するイベント、グッズ配布などが集中的に行われています。
詳しくは認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークや厚生労働省、自治体のホームページ等をご覧ください。
「社会で子育てドットコム」の子ども虐待に関連する記事はこちら→ カテゴリー「子ども虐待」
参考文献
- [1] 毎日新聞「虐待通報ダイヤル「189」12月から通話無料に 厚労省」2019年10月15日付、2019年10月16日閲覧( リンク )
社会で子育てドットコム編集部
「社会で子育てドットコム」編集部では、虐待や経済的事情などの理由により親と暮らせない子どもたちを中心に、児童福祉についてニュース紹介や記事の執筆をしています。NPO法人ライツオン・チルドレンが運営しています(寄付はこちらから→ https://lightson-children.com/support/#donation )。
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