児相ダイヤル「189」を通話無料に、19年12月から――厚生労働省

児童相談所全国共通ダイヤル「189」(いちはやく)について、2019年12月から通話料が無料になることがわかりました。
参議院予算委員会で厚生労働大臣が明らかにし[1]、共同通信や毎日新聞などが報じました[2,3]。


画像はイメージ。/ Based on a photo posted on Pixinio (CC0)

児童相談所(児相)は分室も入れると全国に70か所あり、各地域を管轄しています[4]。
厚生労働省は全国どこからでも児相にかけられる共通ダイヤル「189」番(いちはやく)を運営しています。
「189」にかけると、発信者の居場所などをもとに、オペレーターが地域の児童相談所に転送するという仕組みです。

ただ、警察の110番や消防・救急の119番などと違い、「189」はこれまで発信者に通話料がかかっていました。
また、担当者につながる前に音声ガイダンスが流れ、通話料が発生することが告知されます。
「189」には1ヵ月あたり約2万件の電話があるものの、音声ガイダンス等を経て実際に児相につながっている件数は5千件程度(約25%)に留まるということです[1]。

この「189」の通話料について、厚生労働大臣は2019年12月から無料化すると、参議院予算委員会において明らかにしました。
無料化により、音声ガイダンスの流れる時間も短縮できるとの見通しが示されています[1]。

「189」改善の経緯

厚生労働省は2019年度中の「189」無料化を目指して、予算を計上していました[2,3]。
この「189」をめぐっては、2009年の開設当初は10桁の番号だったものを、2015年に3桁に短縮して覚えやすくしたり、自動音声案内に長く時間をとられてしまう状態をオペレーターによる取り次ぎに改めたりして、改善が重ねられてきた経緯があります。

なお、児童相談所は子ども虐待の防止だけでなく、一般的な子育て支援の役割も担っています。
この「189」は虐待の通告・相談を受け付けるだけでなく、子育ての悩みなどの相談も受け付けています[5]。

「189」関連記事はこちら。

参考文献

  • [1] 参議院「参議院会議録情報 第200回国会 予算委員会 第1号 令和元年10月15日」2019年11月4日閲覧( リンク
  • [2] 毎日新聞「虐待通報ダイヤル「189」12月から通話無料に 厚労省」2019年10月15日付、2019年10月16日閲覧( リンク
  • [3] 毎日新聞「虐待通報「189」、来月から無料」2019年11月4日付、2019年11月4日閲覧( リンク
  • [4] 厚生労働省「全国児童相談所一覧(平成31年4月1日現在)」2019年11月4日閲覧( リンク
  • [5] 厚生労働省「児童相談所全国共通ダイヤルについて」2019年11月4日閲覧( リンク
社会で子育てドットコム編集部
社会で子育てドットコム編集部

「社会で子育てドットコム」編集部では、虐待や経済的事情などの理由により親と暮らせない子どもたちを中心に、児童福祉についてニュース紹介や記事の執筆をしています。NPO法人ライツオン・チルドレンが運営しています(寄付はこちらから→ https://lightson-children.com/support/#donation )。